こんにちは!
ハッピースマイル北堀江です🐣
今日はハッピースマイル北堀江の言語聴覚士から、
個別の言語療育についてお伝えしたいと思います😊♪
今回は、「援助要求」の支援についてお伝えします☝️!
援助要求は、「援助要請行動(Help-seeking Behavior)」と言い、
他にも、「援助希求」などという言い方もあります。
これは、自力ではうまく行かない時に、
他者に助けを求めることを言います。
援助要求が苦手なお子様は、
相手にわかりづらく表現することがあり、
聞き手側も判断が難しいことがあります。
例えば、おもちゃをとって欲しい時に、
おもちゃの名前がわからないから
「何が欲しい?」と聞かれても答えることがなく、
ずっと支援員にニコニコとひっついていること。
こだわりがないにも関わらず、
あまり表情を変えず、黙々といつも同じ玩具で遊ぶこと。
また、お話ができない訳ではないのに、
いつも1人で遊ぶお子様もいます。
その背景には、
「何がわからないかわからない」
「どのように遊んだらいいかわからない」
「お友だちとのかかわり方、話しかけ方がわからない」
など、様々なきっかけづくりの「わからない」が潜んでいます。
新たな玩具を提案したり、
1対1で遊び方を教えたりすると興味は示す場合には、
特に、「他者を頼ることで解決する」ことや
自身の「わからない」に気づけない、
気づいていても頼ることで、「できない」と思われると考えている場合や、
本人のプライドから、頼ることを拒否していることなどがあります。
こういった日頃の過ごし方がみられるお子様は、
少しずつ自信が喪失されて行ってしまい、
活動内では自信がなく発表や一人で回答する番がまわってくると、
拒否をしたり、参加をしないと発言することもあります。
この問題を大きくしないために、
言語個別の中では、目的とする課題を行いながら、
「困っていること」を相手に示す援助要求の練習を
取り入れていっています。
SSTや文の理解課題、ひらがなの学習など、
お子様によってその時々に身につけていきたい学習内容は異なりますが、
課題をスタートする前には、
「今日は難しい時があったら『わからない』と言ってね」や、
「ヒントがあったらできそうなときは、『てつだって』と言ってね」
と言ってはじめ、支援員が頼ってほしいことを伝えます。
視覚的にわかりやすいように、
また、指示を思い出しやすいように、机に札を設置しておき、
また、発音が不明瞭で伝わりづらさに不安を感じやすいお子様でも、
練習できるよう、絵と文字が書かれている札を見せるよう伝えます。
「札を見せる」というアクションに興味を惹かれて、
やってみようと意欲を掻き立てられるお子様もいます😊✨
中には、頼ることが恥ずかしいことであると認識しているお子様もいるため、
正しく認識してもらえるように、
「恥ずかしいことではないこと」や、「間違えていいこと」を伝えたり、
敢えて支援員が目の前で失敗をしているところを見せる、
支援員が手伝ってほしいことを要求し、
さりげなく見本をみせるなどをします。
そうすることで、ヘルプを求めることに対しての認識を正しく持ってもらい、
援助要求へのハードルを下げます。
課題に取り組む中では、
わからない場面が出てくると黙ってしまったり、
離席をしたり、話を逸らしたり、
空気が読む力はあり、話の流れの理解ができないわけではないのに、
関係のないところで笑い出したりするお子様がいます。(笑ってごまかすような行動です)
このよう行動はお子様にとって「わからない」のサインであるため、
アイコンタクトや指差しで『わからない』『てつだって』の札を持つよう促します。
ここで、札を使用することができると、
ようやく援助要求の第1歩ですね。😊
その子にとっての苦手なことができた時には、
精一杯褒めます。😁💓
「この札、使えたね!」「『わからない』って言えた!えらい!」
「頑張ったね!!」など、お子様によって必要な角度から
できたことを認める声掛けをし、
頼ることはしていいことであること、
また、その後、頼ったことによって本人にとって良いことがあったこと(難しいことがわかるようになった、できるようになった、ヒントがあればできた)などを
1対1で関わることによって、しっかりと経験を積み重ねることで、
理解してもらいます。
こうして、少しずつ援助要求への壁を崩していくことで、
また、集団での場面になった時にも、
「手伝うことがあったら言ってね」と伝えたり、
言えた時には、「『わからない』がここでも言えたね!」など、
日常場面への汎化を図っていきます。
これからも、集団と個別の療育を行うハッピースマイルの環境だからできる
支援を考え、丁寧に関わっていきたいと思います💫
ハッピースマイル北堀江では、随時、
見学・体験を受け付けています♪
お気軽にご連絡ください🌱